NYN姉貴とICG姉貴について
皆様、こんにちは。本日はバレンタインデーという事なので、AV資料室であるビデオを観てました。(勿論、オーディオ・ビジュアル機器の事です。アダルトの方を想像した奴らはケツデカピングー100億回視聴してろ)
そのビデオに登場するキャラクター、NYN姉貴とICG姉貴について、本日は語りたいと思います。
(左 NYN姉貴 右 ICG姉貴)
この二人は、『霊夢と魔理沙のチョコレート★ハート』という作品に登場するキャラクターです。(以下、チョコレート★と呼びます)
このチョコレート★という作品は、阿刀田阿子氏が企画したボイスドラマの一つであり、『東方project』という作品の二次創作になります。
(ちなみに、厳密に言えば、チョコレート★は東方projectの二次創作である『魔理沙とアリスのクッキーkiss』という苦行のさらにその二次創作であるため、2^2で四次創作ということになります。)
内容をかいつまんで言うと、霊夢が魔理沙のためにチョコレートを作りますが、渡せずに「こんなもの!」するという作品です。わからない人は調べて自分で観ろ。その後ケツデカピングーも観ろ。
前置きが長くなりましたが、いよいよ本題に入ります。NYN姉貴とICG姉貴について。
NYN姉貴とは、お菓子の材料屋さんの店員の鼠。「にょん」という人が声当てを担当したためこう呼ばれる。
ICG姉貴とは、お菓子の材料屋さんにやって来たお客さん。「いちご」という人が声当てを担当したためこう呼ばれる。
この二人、本来は東方projectのキャラクターで、名前はそれぞれ、ナズーリン(NYN姉貴)、アリス・マーガトロイド(ICG姉貴)と言うそうです。調べました。
では、二人はどのような関係なのか。本編の流れに沿いながら説明します。
チョコレート★にて、ICGはお菓子の材料屋さんの前を通りかかり、店を覗きます。しかし、求めた材料は尽く売り切れ。キレたICGは、店員のNYNに辞職を推奨します。それに対しNYNは、バレンタインデーだから売り切れるのもしょうがない、と諭します。バレンタインデーという事を失念していたICGは、仕方無く、残っていた板チョコ2枚を買って店を後にします。
一見、二人には特別な関係など無いように思われます。それもそのはずで、本編の方ではこの後、アリス(便宜上、こう呼びます)は魔理沙という金髪の子に板チョコを渡し、ラブラブな展開へと移ります。
館員のメーベルさんに訊いてみたところ、
「アリスと魔理沙のカップリングは基本であるが、アリスとナズーリンのカップリングは聞いたこともない。」
と語ってくれました。
そう、本来ならアリスと魔理沙の関係が注目されるはずです。
ところが、世間では、アリスとナズーリン。つまり…
NYN姉貴とICG姉貴の関係が注目されています。
一体、何故このような事になったのでしょうか?
私はこれに対し、以下のような仮説を立てました。
理由 その1
・魔理沙が本編において地味すぎる
魔理沙役 SZ姉貴
まず、チョコレート★における魔理沙が地味すぎるということ。本編にあまり登場せず、目立った行動も取りません。強いて挙げるとするならば、霊夢が「こんなもの!」したチョコを平然と食べるくらいでしょうか。
また、このチョコレート★という作品には、
・超早口なおばさん
・牛乳と小麦粉という名前を付けられた台詞の無い二人
・泣く演技だけ迫真な淫語ロイド
など、特徴の塊である人達が出るため、余計にその地味さが浮き彫りになります。
そして、それに拍車をかけるのが、魔理沙という存在。
先程、チョコレート★が『魔理沙とアリスのクッキーkiss』の二次創作であるという話をしたのを、覚えているでしょうか?
この、『魔理沙とアリスのクッキーkiss』という作品。苦行であると同時に、カルト的な人気も誇ります。その人気は瞬く間に広がり、いつしか『クッキー☆』という二次創作のジャンルが出来上がりました。
本家の『魔理沙とアリスのクッキーkiss』、その二次創作、東方の二次創作ボイスドラマ、またはそれらを含めたさらなる二次創作が、『クッキー☆』にあたります。
そのクッキー☆の総本山である、『魔理沙とアリスのクッキーkiss』にて、魔理沙役を務めたのが、UDK姉貴という人物です。
UDK姉貴、それはあまりにも強烈でした。詳しく書くと長くなるので割愛しますが、簡単に言えば、UDK姉貴は別作品の魔理沙役を霞ませてしまったのです。
そう、SZ姉貴が地味な理由はこれなのです。
そもそもの話で、UDK姉貴がいる限り、魔理沙役としては目立てないのです。
魔理沙役として目立てているのは、息子枠を手に入れたRIくんと呼ばれる人くらいでしょう。
(余談ですが、最近では狐目魔理沙枠として再評価されつつあるそうです。ところが、MGR姉貴とYUH姉貴が流行しているので、ブームにまで漕ぎ付けるかどうかは疑問です。)
理由 その2
・NYN姉貴がICG姉貴のパートでしか出てこない
このNYN姉貴、SZ姉貴と比べると非常に人気があります。理由としてまず、クッキー☆として出てくるナズーリンはチョコレート★のみという点があります。
(厳密に言えば、MSRMZNMという人が別作品でナズーリン役をやっていますが、この人は古明地さとりのイメージが定着しているので外します)
魔理沙や霊夢のように競争相手がいる役とは違い、ナズーリンはNYN姉貴の独擅場です。そうなると、注目されるのは当然ですね。たまげたなぁ…
クッキー☆では珍しいナズーリン枠として注目されたNYN姉貴。そこから、どう人気へと繋がるのか。決め手となったのが、声です。
ボイスドラマ企画という事もあり、視聴者からすれば、声優の声が重要となってきます。
(たまに、HSI姉貴という立ち絵の方が先に有名になった方もいますが、今は置いておきます)
クッキー☆の声優は特に、棒読みか甲高いかの二つに分けられます。魔理沙の場合は、「甲高い」が「男性っぽい」になります。
この「甲高い」声は、あまり注目されません。何故ならば、女性であるなら甲高い声なのは当然であり、演技が特別上手くもなければ、ほとんど有象無象と同じです(辛辣)
また、「棒読み」の場合でも、クッキー☆においてはほぼ飽和状態であり、今では殊更にいじられることもありません。
そんな中で、NYN姉貴の声は「低音」でした。クッキー☆の中では、珍しい声質であり、ずっと聴いていても苦にならないという人も多いそうです。
声優で例えるなら、「新井里美」が近いと思います。
クッキー☆における、「甲高くない」声というのは、スマホゲーで言えばSSRに相当するもの(やった事無いのでわかりませんが)。
代表的なのがKNN姉貴でしょう。彼女はその「おばさん声」で、霊夢というキャラを乗り越え、「KNN姉貴」という一人のキャラを築き上げました。もはや彼女を霊夢と認識するのは難しいでしょう。
NYN姉貴も同じであり、彼女もまた、ナズーリンというキャラを乗り越え、「NYN姉貴」というキャラを築き上げようとしています。
NYN姉貴は、「マイペース」「自由気まま」「おっとりしてる」という個性を持ちますが、原作のナズーリンにはあまり見られない性質だそうです(多分ね)。
絵のゆるさとも相まって、一種の愛玩動物的なポジションを得ています。
そんなこんなで人気になったNYN姉貴は、MAD動画の素材として頻繁に取り扱われるようになりました。ところが、このMAD動画において問題なのが、BB劇場です。
クッキー☆のジャンルは、元は「淫夢」というクッソ汚いジャンルが目に付けた所から始まりました。そして、その「淫夢」で流行ったMAD動画がBB劇場です。
男優達の動く様をBBとして切り取り、または切り貼りして新しい素材として扱い、オリジナルのストーリーを展開させます。それがBB劇場です。その流れが、クッキー☆においても流用され、淫夢とクッキー☆のジャンルは音MADよりも、ストーリー型のMADが作られるようになりました。
このストーリー型のMADがポイントでした。ストーリーとして展開させる為には、複数の登場人物を用意する必要があります。そしてその登場人物の中には、主人公と副主人公がいます。
では、NYN姉貴を主人公にした場合、副主人公に当てはまるのは誰?
そう、ICG姉貴でした
淫夢における、田所×遠野、MUR×KMR、虐待おじさん×ひで。
クッキー☆における、UDK×RU。
などなど、その人物に最も関係が近い人を始めに相手とします。
今ではよく見る、田所×YMN×KNNも、『しゅわスパ大作戦☆』が風評被害になり、YMN姉貴が「KNN姉貴大好き」というまで、長らく完成しなかった組み合わせなのです。
また、このICG姉貴という人物も中々の個性を持ちます。
・ねっとりボイス
・病弱そう
・なのにスポーツ万能
・お嬢様っぽい
・メタトン
などなど。なお、後半は二次創作による後付け設定です。二次創作の二次創作の二次創作とは…。
以上の理由のせいで、基本である魔理沙×アリスを無視し、
アリス×ナズーリン という、誰も見た事が無いカップリングが誕生してしまったのです。
(なお、NYN姉貴は同作品でパチュリーの声当ても担当していますが、相手がSZ姉貴であり、見所さんも無かったので無視されました)
NYN姉貴とICG姉貴の関係性、いかがだったでしょうか?
独自の調査による物なので、わかりにくい所もあったかと思われます。
しかし、今回の記事で、少しでもNYN姉貴とICG姉貴に興味を持ってくださると、幸いです。
つまり、何が言いたいかと言うと、
NYN姉貴とICG姉貴はもっと流行れ
以上、それだけのためのクソ長文記事でした。ご静聴ありがとうございました。
解散!帰れ!