バレンタインデー特別企画 NYNICGと一年 〜序章とNYN姉貴part1〜
皆様、こんにちは。このブログも開設していつのまにやら一年経っていたようですが、そんな事はさておき早速本題に入ります。
何故かというと、今回の記事はあまり自分語りしたくないからです。
一年前、前置き長くなるとかなんとかほざいてましたけど、あの程度で長いなら最近の記事の長さはどうなるんだって話です。
なので、バッサリ切ります。
無類の前置きファンの皆さん、許してね。
今回の記事は、NYNICGの再来!!
一年前に書いたあの日から、NYNICGはどのように変遷していったのか?これについて追って行きたいと思います。
去年のNYNICG
では、まず、「NYNICGって何?」という方に、簡単な説明をしたいと思います。
そもそも、NYNICGというのは、NYN姉貴とICG姉貴という二人のキャラクターで構成されたカップリング名のこと。
NYN姉貴とは、東方projectの二次創作ボイスドラマ『霊夢と魔理沙のチョコレート★ハート』(以下、チョコレート★)にて登場したナズーリン役(兼パチュリー役)の声優、にょん氏の通称。
ICG姉貴とは、NYN姉貴と同様、チョコレート★にて登場したアリス・マーガトロイド役の声優、いちご氏の通称。
チョコレート★本編での二人の活躍は、アリスがナズーリンの店にお菓子の材料を買いに来てバレンタインという事に気付いた、というだけである。
また、本編においての正しいカップリングは、SZ姉貴こと霧雨魔理沙との絡みでストーリー展開されているため、ICGSZが本来流行るはずであった。
それにも関わらず、何故NYNICG(ナズーリン×アリス)というカップリングが流行るに至ったのか?
私は一年前の記事で以下のように考察した。
・魔理沙役の出番が少なく地味
・"霊夢と魔理沙"であるため、霊夢役のル・リマさん(仮名)とSZ姉貴を絡ませても問題ない
・一方で、NYN姉貴は出番は少ないが独自のアイデンティティを発している
・また、出番が少ないため誰かと絡ませる必要がある。その矢面に立ったのがICG姉貴であった。
あくまで推論ではあるが、一年前の状況では、最も理に適った考えであると思われた。
その結果、NYNICGは瞬く間に流行っていき、去年の私の「もっと流行れ」は最早、「はやりすぎ!!!!!!!!!!」の域にまで達していた。
では、以上の考えの下、NYNICGはこの一年間でどのように変遷していったか?
それを見て行くとしよう。
NYN姉貴の一年 その1
一年前に見たNYN姉貴と言えば、まさに音MAD素材ブームの真っ最中であった。
音作りには明るくないが、気の抜けたような声はまさに楽器として最適な素材であったようだ。
一年前を代表する音MADの例
この頃はまだ本編に則したBB素材しか作られていなかったこともあり、全く無いとまではいかないものの、BB劇場よりも音MADの割合が占めていた傾向にあった。
ところが、ある事がきっかけにより、NYN姉貴を見る目は大きく変わっていくことになる。
きっかけ① SZ姉貴のブーム化
そう、それは私が一年前、「SZ姉貴は地味だから流行らないよ」と言ったわずか数週間後に起きた。
SZ姉貴に個性が与えられ始めたのである。
私が去年の記事を書いた時、SZ姉貴と言えばまだこんな感じだったのである。
ところが、SZ姉貴のデフォルトとされるこの糸目の魔理沙は、静画勢に人気が集中。
やはり糸目で元気なキャラは受け入れられやすいんだろうか?エロいんだろうか?
静画勢が「ヌッ」とかしていた頃、その人気は動画勢にも流入。
そして、本編における「イタズラ好き」「他人の心を慮らない」、また視覚的情報の「糸目キャラは強キャラ」「笑顔が素敵」などから、SZ姉貴にはこんなキャラが与えられた。
とんでもねえ個性である。
ALCことHNS姉貴がサイコレズであったのに対し、SZ姉貴はいわばサイコキラー。
サイコパスの意味としては若干の誤謬があるが、大体言えばわかるだろう、みたいな感じのキャラになって言った。
音MADとしては少し不向きであったSZ姉貴は、BB動画で動くキャラとして流行。
その結果、橋渡し的な役割となったNYN姉貴にもその傾向が飛び火。
「BB劇場作りたいからチョコレート★キャラのBB素材も増やしたいじゃん!」の精神で、BB劇場が加速していく。
ちなみに、今のSZ姉貴のキャラはこんな感じになっている。
もう好きにしてくれ。
きっかけ② 音声素材の明確化
先述の通り、NYN姉貴はキャス素材が意外と豊富。そのため、本編の少なすぎるセリフを、ここから補う事が可能なのである。
その素材が、長すぎるキャスから所々さん抜粋されていき、BB劇場を主に製作している投稿者達は挙ってこれを使用していった。
中でも、
「頭わるわる〜NYN様も出来たから」
を主とする、数々の煽りティの高いセリフは、
・バレンタインデーのせいでお菓子の材料が掃けてしまった
という設定を、
・店をまともに経営する気がない上に客を煽ってくる
というキャラに変換させ、NYN姉貴のさらなる個性へと繋げていった。
例を挙げるならば、卒論を落としてアニメーションイラストの素材を配布しまくるペペーチョ氏の、店主NYNシリーズといえばわかりやすいだろう。
また、NYN姉貴の音声素材と言えば、「食べ物シリーズ」を思い浮かべる人も多いだろう。
・あ、チョコモナカジャンボだ
・チキンラーメン食べるか
・パン食べるか
・おにぎりとおでん似ててわかんない
・きつねうどんも入れとけ
・サラダバー
などなど、枚挙に暇がない。本編でICG姉貴が言う「卵」「牛乳」「小麦粉」もNYN姉貴自身は「ない」としか言ってないが、外部音声で補完をされている。
何故こんなにも豊富なのか、正直全然わからないのだが、
・チキンラーメンとパンという関連性のない二択
・おにぎりとおでんの違いがわからない謎
・何故きつねうどんを入れたのか
という、もにゃもにゃ感により、「食いしん坊」「料理する」「色んな店」という様々な視野に広げる事が可能となり、BB劇場の幅を大いに広げる事になった。
きっかけ③ リスポーン地点
淫夢におけるリスポーン地点が「見返り美人」「野獣邸前」「SMバー平野」「風呂場」であるように、チョコレート★BB劇場に対するリスポーン地点も与えられた。
クッキー☆BB劇場におけるリスポーン地点というのは、実の所あやふやなものであった。
なの厨氏ならキテレツ背景を使うし、その他のクッキー☆動画でもどこからか持ってきた風景(大抵、特定兄貴が現れる)を用いる。
簡単に言えば、クッキー☆BB劇場はストーリーだけをまずは考え、それにあった背景を持ってくるというスタイルが主体であった。
これは、単体ですでに面白い本編を少しずつ改変していく手法も多く見られた淫夢に対し、
そもそも話が長くてどこを切り取ればいいかわからず、動きもあまり無いのでBB劇場として確立した方が良いクッキー☆MADによる事である。
一方で、NYNICGについては他のBB劇場とは一線を画す、ある事情があった。
それは、NYN姉貴の出番が少なく、お菓子の材料屋さんという設定が元からあったという事だ。
「そういう設定があるなら利用するっきゃない」と言わんばかりに、
ICG姉貴がNYN姉貴の店に入るという新たなリスポーン地点が発生した。
このリスポーン地点が自然と出来たおかげで、本編改造淫夢のような"ショートストーリー"的なBB劇場が増加。
長い話を作るにはストーリー構成、素材集め、そこから編集するだけでも数日はかかる。
しかし、再生時間がほぼ2分以内に収まるショートストーリーなら、ネタ一本でも作る事が出来、なにより余った時間でまた別のを作る…
といった感じだ。
例えばこういうの
以上の事柄により、NYN姉貴はBB劇場としての出番が増えていき、ブームの熱をさらに広げていく事になる。
と、これ以上書くと長くなってしまうため、一旦ここで区切るものとする。
決して、バレンタインデー内に書き終える事が出来なくなったとか、そういう事ではない。
正味な話、ほとんどSZ姉貴を含むチョコレート★全体の話じゃねーか!と言いたくなるような内容になってしまったが、手がそう動いてしまったのでしょうがない。誤差だよ誤差!
NYN姉貴を語るにおいて、今回の事は非常に重要だからね。うん。
次回は、「NYN姉貴について その2」、どのようなキャラを確立し、何故ブームの熱は絶える事なく生き続けたのか?について、迫って行きます。
では、今回はこの辺で。
次回→知らん