切取図書館

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五十嵐正邦『川柳少女』の話題性

皆様、こんにちは。先日、初めてiTunesカードなるものを買いました。iPhoneを使ってる者として如何なんでしょうかね?ちなみに、購入した物は、

・「聴きたかったダンスミュージック、リキッドルームに」 - サカナクション

・moon - サカナクション

・爆弾こわい - 在日ファンク

ですね。在日ファンクは皆のアンケートにより決定致しました。

ただ、まだ750円余ってるので普通に他のものも買えって話なんですけどね。

 

なんか嫌なんだよ!!

 

 

 

 

さて、今回のテーマは久々の漫画ですよ。ここが図書館を呈したブログって事を、忘れてた方も多いのではないでしょうか!?

まあ、自分なんですけど。

 

では、今回紹介する漫画はこちら

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五十嵐正邦川柳少女』!!

(なんか1巻が見つからなかったので見つかるまで2巻の画像です。)

 

 

川柳少女(1) (講談社コミックス)

川柳少女(1) (講談社コミックス)

 

 

 

 川柳少女』は、「週刊少年マガジン」で連載されている4コマ漫画ですね。

何?4コマ漫画ばっかり紹介してんなコイツ、だと?

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前に紹介した『さよならトリガー』もマガジンで連載されていた4コマ漫画ですし、何かと縁がありますね。

 

 

krtjinbei.hatenablog.com

↑こいつがその記事だ!

 

まず、この漫画を購入したきっかけですが。

実は、『川柳少女』は作者の名前を見て買うのを決めました。

五十嵐正邦氏は、『川柳少女』のコミックスを出すよりも前に、

まったく最近の探偵ときたら

という、「電撃マオウ」で連載している漫画のコミックス1巻と2巻を既に出しているのです。

 

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↑こいつが『まったく最近の探偵ときたら』だ!!

 

何気なく購入した漫画ですが、いざ読んでみると、まさか腹抱えて笑うとは思いませんでしたね。

最近、あまり笑えてないなー…大口開けて笑いたいなー…

って人には是非オススメです。

 

 

 

 

 

 

というわけで、今回の真のテーマは『まったく最近の探偵ときたら』だ!!!!!!

 
 
正直、私の中では五十嵐正邦氏はこっちの作品なので、『川柳少女』が非常に話題になっているって聞いた時はビックリしましたよ。
 
こちとら、何気無く読んだ漫画が面白かったから、同作者の別作品って事で買ったのに。
まあ、話題になっているという事を全く知らなかったというわけではありませんでした。
「知ってる人結構多いなあ」
という印象はなんとなくありました。
 
ただ、つい先日、Twitter
秋葉原の駅に川柳少女の広告あった!」
ってツイート見た時は、流石に「え?そんなに話題になってたの?」ですよね。しかも、新刊発売と同時にイベントを行うそうですし。もう、ダブル☆オドロキ!ですよ。
 

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おどろきすぎ!!!!!!!!!!!

 

そんなわけで、『まったく最近の探偵ときたら』の紹介です。

 

まずは、登場人物とその流れについて。

 

主人公は世間を騒がす高校生探偵、

 

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名雲桂一郎(なぐも けいいちろう)

 

警察が手こずる難事件を、その天才的な頭脳と若さによる圧倒的な俊敏さで瞬く間に解決していく、

まさに天才高校生探偵!!

 

 

 

 

 

 

 

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・・・

だったのは、数年前の話。現在は閑古鳥も鳴く私立探偵事務所を経営する、名雲桂一郎(35歳)。

青春時代に無理をし過ぎた代償か、今では腰痛・歯痛持ち。

探偵としての閃き・観察眼は失われていないものの、とっさに言葉が出て来ない、頭脳の老化。

果てには、スマホやホームページですら知らない、時代遅れを通り越した、いつまでもステレオタイプ固執する、もはやただのオッサン。

 

仕事が来ないので、毎日金欠。朝食は極限まで薄めたインスタントコーヒーと、スーパーでゴミのような値段で売っていた生トマト。萩原健一も真っ青である。

 

そんな探偵の前に、回収し忘れた助手募集のチラシを引っ提げ、やって来たのが、

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女子高生・真白(ましろ

 

自称「探偵を目指しているJK」として、助手を希望するも、「女子高生に務まるような仕事ではない」と拒否する名雲。

しかし、なんやかんやあって助手ポジションとして収まることに。

 

そして、この真白という女子高生と、元高校生探偵名雲桂一郎には何か繋がりがあるというキーワードの下、物語が始まっていく。

 

 

というような感じです。

 

 

この作品の魅力として、まず挙げられるのが「オッサンと若さの対比によって生まれるギャグ」。

 

二人を比較するならば、このような感じ。

名雲桂一郎…オッサン。身体にガタが来ている。流行に疎い。年季による実力は相当なもの。

真白…女子高生。身体が若さに満ち溢れている。まさに今ドキ。しかしまだ実力は浅い。

 

この対比を、二人で補い合っているのがこの漫画。

 

真白は、「流行に疎いオッサン」にツッコミを入れ、

名雲は、「はっちゃけすぎる女子高生」にツッコミを入れる。

 

二人が無自覚のボケを行い、二人がツッコミを入れる。それを演出し続けることにより、勢いのあるテンポとなり、笑いを生む。

 

見事にバランスの取れたコメディとなっているのだ。

 

 

二つ目に挙げる魅力と言えば、「女子高生・真白の謎のスペックの高さ」であろう。

 

スペックその1「収納術」

 

衣服の至る所に道具や武器を隠す収納術。ところが、彼女のそれはあまりにも桁が外れている。

どういう事かと言うと、

「身長よりも高さのある長槍を出す」「というより、明らかに密度以上の道具を仕舞い込んでる」「にも関わらずその重量を感じさせない俊敏さ」

 

明らかにただの女子高生ではない。暗器使いで有名な、『めだかボックス』の宗像形さんもドン引きである。(知らない奴は勝手に検索してろ)

 

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貴重な収納シーン

 

 

スペックその2「ゴリラ」

 

もはや多くは語らまい。何故なら、「ゴリラ」だけで十分だからである。

これらはその一例である。

 

・ボウリング玉でパンを破壊する

琉球空手で首を刎ねる事が出来る

・5階から落ちても平気

・収納している物を全てパージして走ると人の顔が変形するほどの風圧が発生する

・橋を壊す

 

以上!

 

 

スペックその3「顔芸」

 

この作品の面白さと言えば、やはりその顔芸の多さである。

明るく可愛いその画力の高い絵柄で、何故か強烈な顔芸を頻発してくる。(やはり、主に真白が)

画力の高さを全てギャグに注ぎ込める人間は強い。これは平本アキラ氏の作品を見ても明らかである。

 

これはその一例である。

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※女の子やぞ

 

 

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※女の子やぞ

 

 

 

では、三つ目の魅力として挙げるならば、それはやはり「まさに探偵」と言ったところでしょうか。

 

皆さんは、探偵漫画と言えば何を思い浮かべますか?

金田一?コナン?ネウロ

探偵というと、どうしても「殺人事件(たまに宝物の窃盗事件)を解決する」というイメージが強いのではないでしょうか?

 

 

この漫画では、そう言ったものはほぼ出て来ません。

飼い猫探し、浮気調査、何故か害虫駆除。

といったような、現実の探偵がやりそうな事ばかり。

 

例え、殺人事件がいかにも起こりそうなシチュエーションが出来上がっていたとしても、起こるかのようで起こらない、その駆け引きのまま終わってしまうという、

まさに、「探偵漫画を裏切る行為」。

 

しかし、それをいかにバカに大真面目にやるか。人間というのは、大真面目にバカをする事が面白いと感じる傾向にあります。

そう言ったことを全力でやれる漫画は強い。

 

 

この作品は、様々な強みを持った漫画と言えるでしょう。

 

 

 

 

 

 

↑こいつが最新刊だ!!

 

 

 

川柳少女(2) (講談社コミックス)

川柳少女(2) (講談社コミックス)

 

 

 

川柳少女(3) (講談社コミックス)

川柳少女(3) (講談社コミックス)

 

 

川柳少女』3巻は2017年10月17日発売予定
いかがでしたでしょうか?まだ『川柳少女』しか読んでないオタクの方は、是非『まったく最近の探偵ときたら』を読んでみてください。凄ぐ面白よ






では最後に、サカナクションの全85曲の中でカッコいいタイトルトップ5を発表します!!!!!!!!!!
 

5位/さよならはエモーション

 

さよならはエモーション

さよならはエモーション

  • provided courtesy of iTunes

 


「は」の位置が絶妙すぎて、タイトルが既にエモい。
 
 
4位/セントレイ

 

セントレイ

セントレイ

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「1000と0」を片仮名にするだけでこんなにもスマートな外来語っぽくなる。
 
 
3位/目が明く藍色

 

目が明く藍色

目が明く藍色

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あまり見慣れない文章構成故に、色んな解釈が出来そうなタイトル。「目」「明く」「藍色」という、字面が既に美しい。あと曲も良い。
 
 
2位/human

 

human

human

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シンプルだが、この英単語一つだけで全てを言い表しているかのようなスタイリッシュさを持つ。全て小文字なのもポイント。
 
 

 

白波トップウォーター

白波トップウォーター

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もう何も言えない、洗練されたタイトル。サカナクションの初期の曲ではよく見かけた「日本語+英語」の組み合わせ。その中でも、「白波」という幻想的な単語に、「トップウォーター」という釣り用語を被せてくるセンスよ。
 
 
 
 
 
じゃあ終わり!

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